仙骨ブロック/仙骨硬膜外造影法


仙骨硬膜外注入法(ブロック)は外来で簡単にできる治療法です。尾骨端から脊柱管にやや大量の薬剤(薄い局所麻酔剤も含む)を注入し、水圧で硬膜外腔を拡げる方法です。反復が可能であり、神経周辺の癒着を剥離することにより、神経が自由に動くようにします。中程度の椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症等に有効な治療法といえます。

仙骨硬膜外造影法は外来で簡単にできる脊椎の検査法ですが、上記の方法の薬剤に造影剤を加えることで、影像として脊柱管内の神経周辺の余裕空間を調べます。

1.正常硬膜外造影では幅広い神経の周辺に造影剤が流れているのが良く分かります。

2.脊柱管狭窄症では神経が細くなっています。

3.正常CT像では、横断面を見ることが出来ますが、きれいな楕円形の硬膜外腔が見られ、神経の周辺には癒着が無く余裕があることが分かります。

4.脊柱管狭窄症では狭窄部の硬膜外腔は不充分にしか造影されず、神経周辺の癒着や圧迫等がうかがいしれます。